写真のカーボンの板はテスト用に作ったただの平板です。左の光沢が無い物がいわゆるドライカーボンで、右の光沢のある物がウェットカーボンと言われる作り方で作った物です。
厚みなどは実際に製品の同じ条件で作ってもらいました。試しに重さを測ってみると、ドライカーボンは約半分の重量です。 ドライカーボンは、言ってみれば布団圧縮袋みたいなもので空気を抜いて、釜にいれて高温で成形し、無駄な樹脂がなくそのほとんどがカーボンなので、強く、軽く出来ます。
ウェットカーボンも充分に軽量ではあるのですが、それの半分ですから軽量化という面ではドライに軍配ですね、ドライの弱点としては後から塗装をしなければいけないという点でしょう。
ウェットカーボンの方は製造段階で出来るクリア層があり、美観という面ではウェットカーボンが優勢と見る事もできます。 ウェットカーボンの製品は本当に職人さんの腕が物を言う世界で、美しい製品を作れる職人さんは日本でもそう多くないです。 またそういった手作りの工芸品の様な物ですので、量産性は期待できません。
この他にもいろいろな作り方が出てきていたりするので、いろいろとチャレンジしながら、ベストな品物を提供したいと思っています。